一陸特の資格内容と取得方法
日本に数多く存在する資格の中には、一般に知られていない物もたくさんあります。一陸特も同様に、内容や取得方法もちろん、名前すら聞いたことがない人も少なくありません。第一級陸上特殊無線技士の略称となる一陸特は、文字通り無線に関連した資格になります。国家資格に分類されていますが、受験に条件は設けられていないため、希望をすれば誰でも試験を受けることは可能です。幅広く門戸が開かれていると言っても、誰でも合格できる物ではありません。陸上特殊無線技士は三級から一級までの3つに分かれています。三級の合格率が80%なのに対して、一級は30%程度です。専門の知識を身に着けるだけでなく、過去問を繰り返し解くなど準備を万端にしておくことが合格に繋がります。
取得後に活躍できる場所
一陸特の資格は合格率が低いことから、需要に対して人が足りていないのが実情です。取得をすることで、無線に関するエキスパートとして好待遇で雇用されやすいと言われています。代表的な勤務先として挙げられるのが、テレビ局や携帯電話やインターネットのサービスを扱っている通信会社です。テレビ局の勤務では中継設備の操作やメンテナンスなどの技術スタッフとして活躍できます。通信業界では基地局のエンジニアはもちろん、ネットワークセンターの管理、運営といった働き方も可能です。より良い条件で働ける会社を選べる、将来独立を選択した時に自分が現場に出ることで、専門のエンジニアを探す手間が省けるという利点もあります。
一陸特は陸上の無線局で技術的操作を行うために必要とされる陸上特殊無線技士の上位資格で、陸上無線局の空中線電力500W以下の多重無線設備で、30MHz以上の周波数の電波を使用する技術操作が許されています。